【人事に聞く】OB訪問の大切さとは

f:id:k02shu:20191009002712p:plain就職活動を始めたばかりの学生にとって、OB訪問ってハードルが高いように感じますよね。とは言いながらも、それなりの効果がありそうに思えて、すべきかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか。

 

今回の記事では、OB訪問をすることの大切さについて、東証一部上場の大手メーカーに勤める現役人事担当者の見解をもとにご説明致します。

 

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人事

目次の前にお伝えします。OB訪問は絶対に行ってください。OB訪問が就職活動における最も大事な活動だと思います。

 

OB訪問を行う目的

 

OB訪問を実施する目的は、次の2つです。

 

①訪問相手の属する企業や業界の一歩踏み込んだ情報を得ること。

②エントリーシート作成や採用面接のネタをつくること。

 

「そんなの当たり前じゃないか」と思われましたか?そうですよね、そもそも就職活動自体が、上記①②を経て希望する企業に就職することを目的としているでしょう。しかし、ここでお伝えしたいのは、OB訪問が最も効果的な活動だということなのです。

 

 

 

訪問相手の属する企業や業界の一歩踏み込んだ情報を得ることができる

 

企業や業界の情報を得るためには、特定の企業や業界の情報を収集するためには会社説明会に参加したり、ホームページを閲覧したり、業界研究本を読んだりと方法は多種あります。

 

しかし、それらから入手できる情報は、上っ面しか触れていなかったり、悪い面を見せないようにしていたりするケースが多くみられます。

 

一方、OB訪問で得られる情報は、実際に当該企業で就業実績のある方のフィルターを通した情報であり、また、最新のものです。つまり、良い面もあれば悪い面についても把握することができます(説明会に参加したときは志望度がぐんっと上がったのに、OBに話を聞いたら志望度が一気に下がったというような話はよく聞きます)。

 

また、そのOBは少なくとも企業に認められた(入社時に選考を通過して認められている)社員ですので、そのOBを知ることで、選考を通過するヒントが見つかるかも知れません。

 

エントリーシート作成や採用面接のネタをつくることができる

 

OB訪問を通して、人事や面接官に刺さるネタを見つける(作る)ことができます。

 

どういうことかというと、エントリーシート作成や面接時には必ず志望動機を問われますが、この問いに対する回答に箔をつけることができるのです。

 

そもそも志望動機に答えはありませんし、志望動機が弱かったところで、入社後に高い能力を発揮して活躍してくれる可能性は大いにあります(そういう意味では、志望動機を聞くことにどれだけの必要性があるか、という議論もありますが、ここでは置いておきます)。

 

しかしながら、面接官の多く(特に若手社員など、採用活動に派遣されている人事以外の面接官)は、志望動機にどれだけ納得性・一貫性があるか、意気込みがあるかといった点で評価をしていることがよくあります。

 

また、他の質問において、様々な観点でコンピテンシーや能力を測ろうとしますが、別の記事でもお伝えしている通り、ポテンシャル採用が基本である新卒一括採用では、学生時代に表面的に表れる能力や結果は就職後の評価に直結しないことを前提としています。その代わりに(という言い方が正しいかは分かりませんが)、パーソナリティの面で、既存社員と同じ価値観で活躍できるかどうかといった視点を評価軸として持っている場合があります。

 

 

さて、これらの問い・評価ポイントで面接官に刺さる答えとはどのようなものでしょうか。

 

それは、過去の経験やコンピテンシーと自社への志望動機が結びついているような方です。ただし、これに該当する応募者はほとんど見かけません。例えば、中学生の頃からなりたい職種が決まっていて、それに向かって考え行動してきた方。反対に、過去からやりたいこと・なりたい職種が決まっていたわけではないが、自己分析をした結果、過去の経験が一つ業界や職種にのみ繋がっていてとても説得力がある方、などがこれにあたります。

 

残念ながら、就職活動を開始してから過去の経験を変えることなどできませんので、やろうと思ってできることではありません。さらには、自己分析してみたものの、「カッコいいから」や「給料が良いから」、「漠然とやってみたいから」程度の志望動機しか出てこない方もいるでしょう。しかし、これでは面接官に刺さりません。

 

そこで使えるのが、OB訪問した人だけが用いることのできる魔法の言葉「御社(貴社)の人に惹かれました。」です。

 

この言葉を聞くだけで、社員にコンタクトをとるくらい自社に興味を持っていて積極性があると考えます。また、自社の社員に会った上で入社を希望しているわけですから、極端に言えばその社員に憧れている(共感している、同じ価値観を持っている、同じ方向を向くことができる)と判断できます。このように、OB訪問をしたという事実だけで、志望動機の納得性が高まるのです。

 

 

 

注意点

 

ただし、勘違いしてはいけないのが、「御社の人に惹かれました。」という答えの後には、必ず「何故ですか?」「どんなポイントに惹かれたのですか?」という問いが返ってきます。

 

従い、OB訪問に行ったという事実が非常に大事ではありますが、OB訪問で何を感じたかといった点を深掘りして選考に臨む必要があります。

 

当たり前ですが、OB訪問をしておけば必ず合格できるというものではありません。とはいえ、就職活動の中ではコスパが良い(すぐできて、効果が大きい)ものだと思います。

 

おわりに

 

今回の記事では、OB訪問の大切さについてご説明しましたが、実際の就職活動においては、応募しているすべての企業のOBに訪問することは不可能だと思います。

 

実現可能な範囲でいうと、就職活動初期においては志望する業界や企業を絞ることに重きをおいて、ある程度固まってきた段階で1~2社に狙いを定めてOB訪問すると良いでしょう(志望する業界を絞るためにOB訪問をするというのもありですが)。

 

ちなみに、同企業の違うOBに複数回訪問することも効果的で、納得性が増します。