【中国・白酒】宴会を楽しむためのテクニック

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中国で宴会に招かれた際、日本におけるいわゆる飲み会に参加する気分で行ってはいけません。この記事では、中国式の宴会を楽しむためのテクニックをご紹介します。

 

「干杯」の文化

 

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日本の飲み会では、冒頭に代表者による「乾杯」の発声があり、それをもって飲み会が始まる(グラスに口を初めてつける)ことがほとんどです。大体のケースにおいては、「乾杯」というと、この行為を指し、1回の飲み会で行われるのは1度きりです。

※参加者が遅れてきて乾杯をし直す、ということはあり得ますが。

 

一方、中国における「干杯(ganbei)」は、日本同様に会の冒頭にも行いますが、会の進行中に何度も行います。誰かが音頭を取り、全体で行う場合もあれば、少人数や1対1で親交を深めるために行うこともあります。

 

ここで、知っておくべきは、中国における「干杯」は文字通り「杯を干す」=グラスに入っているお酒を一気に飲み干すことを指しているということです。

 

 

 

中国の宴会で出てくるお酒

 

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先ほど、「干杯」=一気飲みということをお伝えしましたが、一気に飲むお酒はほとんどの場合ビールではありません。中国では、必ずと言ってよいほど白酒(baijiu)という蒸留酒を使って「干杯」をするのです。

 

■白酒(baijiu)とは・・・

中国発祥の蒸留酒で、日本でいうところの焼酎と同種の製法で作られているお酒です。ただし、日本の焼酎とは違い、アルコール度数が非常に高く、38度~52度くらいのものが主流となっています。

 

白酒を「干杯」する際のグラスの大きさに決まりはありませんので、ケースによって、ショットグラスサイズのものからワイングラスサイズ、時にはビールジョッキサイズのものまで様々です。

 

宴会のマナー

 

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中国での宴会の基本的なマナーについてご紹介しますが、原則は日本の宴会と大差はありません。場の雰囲気を悪くせずに皆で楽しむこと、主賓がいる場合にはしっかりともてなすことを念頭においた行動が求められます。

 

お酒は一人で飲まない

中国では、お酒を誘い合って飲む文化があります。日本においては、個人でぐびぐびとビールを飲んで食べて・・・ということが一般的ですが、中国では全く違います。

 

お酒を飲むときは必ず、誰かに「一緒に飲みましょう」「干杯しましょう」と声をかけ懇親を深めながら飲み進めます。逆に一人で黙々と飲んでいると、宴会に不満をもっているのではないかと思われてしまいます。

 

誘われたら飲む

「お酒は一人で飲まない」にも通ずるマナーですが、誰かに「一緒に飲みましょう」と誘われた際は、必ず誘いに応えてあげましょう。自分は飲めないからと言って、誘いを断る行為はNGです。

 

“断固として飲まない”といった態度をとってしまうと、信頼関係にも影響が出てしまう可能性があります。

 

泥酔しない

これは日本においても同様ですよね。酔っぱらて、自分をコントロールできなくなり、喧嘩やハラスメント行為など場の雰囲気を壊してしまうことが最もNGです。

 

 

 

上手な立ち回り方

 

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さて、先ほど泥酔はNGとお伝えしましたが、アルコール度数が高い白酒で何度も干杯をしていると、気を付けてはいても、やはり酔っぱらってしまいます。また、飲みなれない強さのお酒を一気飲みすることにより、急性アルコール中毒を引き起こすケースもありますので、十分注意して宴会に臨みたいものです。

 

お酒がめっぽう強く、どれだけ飲んでも酔わない人は自身の判断で楽しく飲み進めて問題ありませんが、それ以外の方のために、宴会で上手に立ち回るためのテクニックをご紹介します。

 

ウコンドリンクを宴会前に飲んでおく

しょうもないテクニックと思われるかもしれませんが、大切です。ウコンに限らず、日本でいうところのヘパリーゼや液キャベなどのサプリドリンクを摂取しておくことで、少しでも悪酔いのリスクを下げましょう。

 

ただし、中国でサプリドリンクを購入するのが難しい場合には、牛乳(「牛奶(niunai)」)やヨーグルト(「酸奶(suannai)」)で代用することでもOKです。ちなみに、中国ではヨーグルトを日常的に飲む文化があるので、外食の場合にはお店のメニューとして用意してあることが多いです。

 

無理に白酒を飲まない

先ほど、相手の誘いは断らないとお伝えしましたが、必ずしもすべての誘いに対し白酒で応える必要はありません。ビールやワイン、ソフトドリンクなどを上手く使って白酒を避けることも大事なテクニックの1つです。

 

自分から誘って飲む

自分から誘って飲むことで、周りの参加者に「こいつは結構飲んでるな。」「宴会を楽しんでるな。」と印象付けることができます。“お酒は一人で飲まない”の箇所でもお話ししましたが、中国では誰かを誘って一緒に飲む文化がありますので、飲んでいない印象を持たれてしまうと、次々にお酒を勧められて(誘われて)しまうのです。

 

複数人を誘って飲む

特にゲストとして宴会に参加している場合に効果的なテクニックがこちらです。

 

というのも、ゲストに対して、もてなす側の全員から順番に干杯していくということがざらにあります。もてなす側が9人いた場合には、9回干杯することになります。

 

これを回避するためにも、1回にまとめて何人かを誘って飲むことで、自分(ゲスト)が飲む回数を減らすことができます。

 

チェイサーにお酒は飲まない

白酒というアルコール度数が高いお酒を飲んでいると、ビールなどの他のお酒が飲みやすいという錯覚に陥ってしまいます。特に中国のビールはアルコール度数2~3.5%のものが主流となっていますので、水のようにがぶがぶ飲んでしまいがちです。

 

いくら度数が低いと言ってもお酒には変わりありません。白酒を飲んだ後にチェイサーとしてビールなどのお酒を飲んでしまうと、いわゆるちゃんぽんになってしまいます。チェイサーにはお水やヨーグルトなどのソフトドリンクを飲むようにしましょう。

 

「干杯」を避ける

冒頭に、中国では「干杯」の文化があるとお伝えしましたが、すべてのタイミングで干杯をする必要はありません。“自分から誘って飲む”際にも「干杯」ではなく、好きなだけ飲むことを意味する「随意(suiyi)」という言葉を使って、少量のお酒を楽しみましょう。

 

ただし、白酒ならまだしも、ビールのようなアルコール度数の低いお酒で「随意」ばかりしているのは、見栄えがあまり良くありません。ですので、たまには「干杯」をおりまぜる必要があります。

 

一芸で場を盛り上げる

テクニックをいくつか紹介しましたが、お酒を一滴も飲めないレベルの人にとっては、あまり意味がありません。しかしながら、お酒の誘いに対し「私は飲めません」と言って一口も飲まない行為は場の雰囲気を壊してしまう恐れがあります。

 

そこでお勧めしたいのは、お酒を飲まずとも場を盛り上げることのできる一芸を準備していくことです。例えば、面白い話をしたり、中国語で歌を歌ったり、一発芸をしたり・・・といった具合です。

 

上記はあくまでも一例ですが、一芸を披露し場を盛り上げることで、少なくとも宴会の雰囲気を壊すことはなく、また、周りの参加者に懇親を深めることができたと印象付けることができます。そうすることで、お酒を飲まないことのハンデを補うことができます。

 

トイレに避難する

日本の宴会においても同様ではありますが、これは最終手段です。

 

トイレに避難することで他の参加者に心配される可能性はありますが、自身の許容値を超えて飲んでしまい、酩酊状態に陥って醜態をさらす(場の雰囲気をぶち壊す)よりはマシです。

 

ただし、“楽しむためのテクニック”ではないので、何度も言いますが最終手段としてご認識ください。

 

おわりに

 

今回は、中国で宴会を楽しむためのテクニックをご紹介しました。できれば、最終手段に頼ることなく、楽しい時間を過ごして欲しいものです。