卒業論文の章立てを簡単解説【文系研究とはなにかもわかります】

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「卒業論文の章立てってどんな感じなんだろう・・・」
「卒論は時間も無いし、なるべく手戻りはしたくないな・・・」
「どうせなら、指導教員にバカにされない卒論を提出したいな・・・」

 

本記事では、こういった悩みや疑問に答えていきたいと思います。

筆者は、国立の大学院で100ページを超える卒論を高速で執筆し、最も良い評価をもらうことができました。この経験で学んだノウハウを惜しみなく公開していきたいと思っています。

 

実は、こういった悩みや疑問は、 文系研究の”型”を知ることで 解決することができます。

 

この記事を読むことで、 すぐにでもご自身の卒論について考えを前進させることができます。(これも立派な研究活動です。)

 

 

 

 

文系の卒業論文における一般的な章立て

 

卒論の章立てや構成について一から捻り出す必要はありません。必ず”型”に従って考えましょう。

 

 

手っ取り早いのは「先輩の論文を見比べる」こと

 

卒業論文の章立てについて知りたいとき、最も手っ取り早く、正確なのは、所属研究室の先輩の方々の卒業論文をかき集めて見比べることです。そこから共通するエッセンスを抽出し、”型”を判明させましょう。

 

やはり、先輩の方々の論文=通用している実績がある、ということですので、それを参考にしてしまうのが、卒論の章立てを知る最良の手段と思います。

 

それは今度、研究室に出向いた際に実施するとして、ここでは、次に、一般的な章立てについて見ていきます。

 

 

よくある文系卒論テンプレート

 

よくある文系論文の章立てを一表にまとめました。

 

タイトル 説明
第1章 序論

研究の背景や目的、リサーチクエスチョン、調査方法、特色や意義、論文の構成などを述べる。

第2章 文献レビュー

関連する過去の文献や論文、理論を、その分野の学術的流れや歴史なども含めて要約し、批判的に検討する。用語の定義などもここで。

第3章 調査

詳しい調査背景とその調査結果をまとめる。事実を淡々と述べる。

第4章 分析と考察

第3章の調査結果を第2章の流れ(理論)に沿って分析し、考察する。

第5章 結論

ここまでのことを簡単にまとめ、リサーチクエスチョンへの回答を述べる。含意と課題も述べる。

参考文献

論文中で引用した文献を全て記す。

口頭発表・発表論文

研究内容を学会などで口頭発表した場合や雑誌等に掲載した場合は記す。

謝辞

研究の支援をしてくれた周りの人々に感謝の言葉を述べる。

 

多くは5章立てになるパターンが多いかなと思います。

 

 

卒論の章立ての考え方

 

先ほどの表の内容を構造的に捉えてみましょう。 

 

 

「序論」は頭を使ってしっかり考える

 

第1章の「序論」では、研究の概要についてかんたんに述べます。ここは文量が必要というよりは、論文のテーマやコンセプトを端的に伝える場所です。ですので、しっかり頭を使ってコンパクトに書いてあげることが必要となります。

 

ここで一つ卒論が面白くなるポイントなのですが、卒業論文はただ書けば良いという考えをちょっと変えてみてください。

 

卒論は読まれなきゃ意味がないですよね。あなたの卒論の冒頭を読んだ教授の方々に「これは読み進めてみたい」と思わせなければいけないということです。つまり、「序論」にはあなたの論文の「売り」や「魅力」をしっかりと滲み出させる必要があるということです。

 

そう考えると、卒業研究は、学術的な面白いアイデアを要求されるとてもクリエイティブな活動ということができます。ただ研究をするだけじゃなくて、それを魅力的に発信することも必要ということです。

 

 

文献レビュー・調査・分析はひたすら作業

 

第2章「文献レビュー」は、ひたすら先行研究を整理し「穴」を指摘する作業です。自身の研究に関係する先行研究を網羅的に書き記します。そして、先行研究の「穴」を指摘します。まだ研究されていない抜け落ちた視点を見つけ、その「穴」を埋めるために調査をしました、ということを言います。

 

第3章「調査」では、その「穴」を埋めるために行った調査の結果を記します。ここでは、調査結果のみを述べるようにしてください。事実を淡々と述べるだけです。文献調査をしたのであれば、各文献に書かれていたことを淡々と。アンケートをしたのであれば、その回答結果を淡々と。フィールドワークをしたのであれば、そこで起こった事実を淡々と。

 

第4章「分析」では、一つ前の「調査」の結果を、第2章の「文献レビュー」に沿うかたちで分析をします。

 

たとえば、

 

〇〇理論というものがあり、今まではその理論を使って様々なオフライン空間での事象を捉えることができていたようだが、それをオンライン空間でも同様に活用することができるかは、まだ知られていない(←第2章)。そこでオンライン空間でこういった実験をした(←第3章)。その実験結果を、〇〇理論で捉えようとすると、この理論にこういった視点を加える必要があることがわかった(←第4章)

 

のようなイメージです。

 

 

「結論」は心を無にして書くだけ

 

第5章「結論」は、今まで書いたことをまとめてあげる場所です。反対に、今までに述べていないことは書いてはいけませんよ。

 

まとめ方にはいくつかありますが、一般的には「リサーチクエスチョン」と「その回答」で締めることが多いようです。

 

第1章「序論」にて「この研究で明らかにしたい3つの問い(=サブシディアリー・リサーチクエスチョン)」みたいなものを立てておき、第5章「結論」にて、その3つの問いにかんたんに回答する、というものです。

 

 

 

 

卒論を書く際に参考になる記事

 

最後に、今後研究活動・論文執筆活動において参考となる記事を貼っておきますね。

 

 

研究テーマの決め方

 

文系向けの研究テーマの考え方・決め方についてまとめた記事です。本記事で書いたことがより詳しく説明されています。

 

 

 

文献レビューの進め方

 

文系の研究において重要となってくる「文献レビュー」の進め方について詳しく整理されています。

 

 

 

卒業論文の書き進め方

 

卒業論文を「書く」ということに特化した記事です。スピードを出すためのあれこれが書かれています。

 

 

 

謝辞の書き方

 

おまけですが「謝辞」の書き方についてもまとめています。

 

 

 

おわりに

 

文系研究の”型”を知っているか/いないかでアウトプットの質は大きく変わりますよね。

 

お話ししたことのポイントをまとめると次の通りです。

 


● 文系の卒論の章立てにはテンプレートがある

● 力を入れるのは「文献レビュー・調査・分析」、他はささっと書く

● 研究テーマの決め方、実際の論文の書き進め方などは別記事に目を通す

 

この3つのポイントを抑えながら実践することをオススメします。

 

今回は、卒業論文の章立てについてお話ししました。
卒業論文に真摯に取り組んでいるあなたを尊敬します!頑張ってくださいね!!