大学生になると毎週のように何かしらのレポートを書くことになると思います。せっかく書くなら、高得点を狙いたい、そう思いませんか?
今回は、そんなあなたに向けて、レポートにパンチを効かせるちょっとしたテクニックをいくつかご紹介したいと思います。
- パンチを効かせる前に
- テク① 講義中の教授の言い方を盛り込む
- テク② 勝手に一歩先に進む
- テク③ 対立的な視点を少し盛り込む
- テク④ 自分の生活や経験に重ねて論じる
- テク⑤ 同学科/他講義の知識をブリッジさせる
- テク⑥ 自分なりに図解する
- パンチを効かせた後は
- おわりに
パンチを効かせる前に
レポート課題が出され、その課題内容通りに手を動かしはじめてはいけません。
まずは、講義の内容やその背景を思い出し、「なぜ、この課題が出されたのか」、「なにを書くことが求められているのか(=どんなことを書くと教授ウケしそうか)」を考えます。
課題が出されたコマだけを考えるのではなく、その講義のシラバスを今一度読み直し、全コマを通して何が言いたいのか、何を学んでいるのかを確認するのも有効でしょう。
その学問領域全体の流れも知っておくことが必要ですが、いくつかの流派がある場合は、その講義がどの文脈の中で話されているかも考える必要があります。
ここで外さずに、出題から一段階自身の解釈を挟むことができると、書く内容の選択肢が広がります。つまり、他の学生とは異なることが書け、独自性が増し、パンチが効いたレポートを書けるようになる、ということです。
これを前提として踏まえた上で、ちょっとしたテクニックをご紹介していきます。
テク① 講義中の教授の言い方を盛り込む
配布物や板書には満たないような、教授が口頭で説明した事柄、言い方、ニュアンスをレポートに盛り込むことで、教授の共感を呼び、「こいつわかってる感」を出すことができます。
講義中は、その内容を理解し、腹落ちさせることも重要ですが、あえて、教授の言い方を形を崩さずにそのままメモすることもしておきましょう。
これは、パフォーマンス(共感の演出)のような側面があり、学習としては微妙と思われるかもしれません。ですが、教授、すなわちその領域のプロですから、講義中に話される言葉は、かなり洗練されています。後になって本当の意味がわかる、なんてことも多々ありますので、言葉をなぞるようにメモするということは、学習面でも結構オススメです。
テク② 勝手に一歩先に進む
出題に対し、少しだけその先のアクションを盛り込むことも有効です。
割と自由な調べごと系レポートの際に、ただの調べごとだけでは終わらずに、TwitterなどのSNSの投稿を分析したり、それをカウントして定量的に示したり、誰かにインタビューしてみたり、現地調査してみたり、独自に簡単な実験をしてみたり・・・。
いくらでも思いつきますが、こうしてレポート内容に少しだけ厚みを持たせることで、他学生との差別化を図ることができます。
テク③ 対立的な視点を少し盛り込む
出題に対して論じた後、その内容を批判的に考えたり、対立するような意見としてどのようなものがあるかを、全体の流れを崩さない程度に、少しだけ盛り込んでおくことも有効です。
どんな事柄にも、良い側面があれば、悪い側面もあります。これを、順機能/逆機能と呼びます。
たとえば、日本は電車が時間通りにピタっと到着しますよね。これは、かなり良いことですが、ちょっと批判的な目で見るとどうでしょうか。もし、電車が5分遅れたとします。すると、「まだかな?」と少しイライラしてしまったり、「○○線、また遅れてるよ」と呆れてしまったり、「どこか心に余裕のない感じになってしまう」という逆機能があることに気付きます。
レポート内に批判的な意見や逆機能を少しだけ盛り込むことで、「そう言った別の視点もありますよね、わかった上でこうやって論じているんですよ」というアピールをすることができ、少し重みを出すことができます。
テク④ 自分の生活や経験に重ねて論じる
これは割とかんたんにオリジナリティ(独自性)を出すことができます。
講義で学んだ内容を正確に論じることも大切ですが、その内容を自身の生活や過去の経験に当てはめて、論じることで厚みを出すことができます。
教科書的な単調さから抜け出すことができますし、内容をより理解しようとしている姿勢をアピールすることもできます。もちろん、自分自身の理解も深まるので、オススメです。
テク⑤ 同学科/他講義の知識をブリッジさせる
同学科の別の講義での知識をブリッジさせて論じることで、「こいつ、総体的に理解しているな/しようとしているな」と思わせることができます。
さらに、こうして自身の学科の領域に染まることで、全てのレポートについて「こういうこと言えばいいんでしょ?こういうの好きでしょ?」と攻略法がわかるようになってきます。私の場合は、大学3年生くらいの頃にその感覚が訪れました。
領域のニュアンスを掴むことで、その学科出身の名に恥じない感覚を得ることができ、卒業後も必ず役立ちます。
テク⑥ 自分なりに図解する
何ページにもわたって文字がギッシリ詰まったレポートは嫌ですよね。見栄え的に、適度に図表を挟むことが必要ですが、ここであまり意味のないフリー素材などを入れると、一気に安っぽくなってしまいます。
そこでオススメなのが、パワーポイントなどで自分なりに図解をし、適度に挿入するというテクニックです。
見栄えはもちろんいい感じになる他、講義内容を言葉だけではなく、自分なりに図にして理解しようとしている姿勢をアピールすることができます。
「そんなの本質じゃないでしょう」と思われるかもしれませんが、どんなに優れた内容のレポートでも、現実問題、それを飽きさせず最後まで読んでもらえるような工夫が必要なのも事実です。
※「テク③ 対立的な視点を少し盛り込む」を使ってみました(笑)
パンチを効かせた後は
必ず体裁は整えましょう。
いい具合にパンチの効いたレポート内容であっても、体裁がバラバラであったり、レポート紙にちょっとシワが入ったりしていると、一気に説得性がダウンします。
同じことを言うにしても、ちゃんとしてそうな人が言うのと、見るからにヤバそうな人が言うのとでは、大分印象が異なりますよね。レポートでも同じだと思います。
誤字脱字、口調、言い回しなどの内容はもちろん、書体、フォントサイズ、文字色などの中身の見た目、ホチキスどめの位置、用紙の折れやシワなどの外側の見た目、・・・とにかく、ちゃんとできるところはちゃんとしましょう。
ちなみに、レポート用紙は、薄っぺらいスケスケのちょっと茶っぽいやつより、少し厚めの眩しい白いやつの方が、立派なレポートに見えますよ。
おわりに
パンチを効かせる、つまり、他の人との差別化を図りながら、相手に興味を持ってもらう、面白いと思ってもらう、という精神は人生においてかなり大切だと考えています。社会人になってからも必ず役に立つでしょう。
ぜひ、実践してみてくださいね。
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