昨今では、日本国内のスマホの料金プランが見直され、海外諸国のように月々の料金が安くなってきています。今回の記事では、2020年4月時点でどのキャリアに乗り換えるべきか、料金を比較いたします。
前提条件
MNPを使って乗り換える
新規契約ではなく、MNP(Mobile Number Portability)を利用して乗り換えした場合の料金で比較します。MNPとは、電話番号はそのままで、キャリアを変更できる制度のことを指します。
音声通話機能付きSIMを選択する
格安SIM業者・MVNOのほとんどは、基本的に音声通話機能付きSIMとデータ通信専用SIMの2種類を提供しています。今回は、音声通話機能付きSIMに乗り換える前提とします。
au回線を選択する
格安SIM業者・MVNOによって、使用できる回線が異なります(複数の回線を保持している場合もあります)。ここでは、au回線を利用する前提で比較します。
端末は新規購入しない
契約にあたり、端末を新規購入はせず、既存の端末にSIMを差し込んで使用します。つまり、SIMカードのみの契約となります。
MNP転出時の解約違約金等は加味しない
契約中のキャリアや利用期間によって、解約違約金(名称は様々ですが)が発生する場合があります。今回の料金比較では既存のキャリアの解約にかかる違約金は加味しません。一方で、一律で発生するMNP転出手数料(3,300円)は加味しています。
3カ月、6カ月、9カ月、12カ月利用時点の利用料金総額で比較
契約から3カ月、6カ月、9カ月、12カ月利用時点それぞれで解約した場合にかかる料金総額を比較します。
通話料金オプションをつける
キャリアによって提供されるオプションは異なりますが、通話料金に関するオプションをつけた料金で比較します。
加味する費用
今回加味する費用は以下の通りです。
– MNP転出手数料(一律3,300円)
– 転入初期費用(事務手数料、SIMカード費用等)
– 月々の利用料金
– キャッシュバック(価格.comおよび公式キャンペーンの合計額)
– 解約違約金(乗り換えた後のキャリアを解約する際に発生する費用)
比較する業者
今回比較する業者は以下の通りです。
価格.comで上述の前提条件で検索し、ヒットした中から厳選しました。
– BIGLOBEモバイル
– UQモバイル
– IIJmio
– LINEモバイル
– QTモバイル
– nuroモバイル
比較結果
費用の総額に関する比較結果は、こちらの表で確認してください。上記6社の比較における、契約から3カ月、6カ月、9カ月、12カ月利用時点それぞれでの費用総額が最も少ない箇所を黄色で塗りつぶしています。
3カ月目までの利用であれば、UQモバイルがダントツ安いですね。
一方で6カ月~12か月目まで利用するのであれば、BIGLOBEモバイルが最も安いという結果になりました。
ちなみに、BIGLOBEモバイルのエンタメフリー・オプションと、LINEモバイルのLINEデータフリーオプションについて説明しておきます。
エンタメフリー・オプション
定額料金でデータ通信量の制限なく、YouTubeを含む対象の動画や音楽が楽しみ放題のオプションサービスのこと。
【対象サービスの例】
YouTube、AbemaTV、U-NEXT、Google Play Music、Apple Music、Spotify、Amazon Music、LINE MUSIC、dマガジン、dブック、楽天マガジン、Facebook Messenger
LINEデータフリーオプション
LINE利用時のデータ通信が、データ容量の制限を受け無くなるオプションサービスのこと。
当然、人によって毎月必要となるデータ容量や、通話料金プランが異なりますので、必ずしもBIGLOBEモバイルが適しているかは分かりませんが、YouYubeのストリーミングが主なデータ容量の使い道という場合には持ってこいのキャリアだと思います。
また、MNPが手間でなければ、6カ月程度でキャリアを変えた方が、12カ月の費用総額を抑えられるかもしれませんね。
今のご時世、利用料金の価格競争がますます激しくなることが予想されますので、3カ月や6カ月程度の短期間利用前提で乗り換えることでも良いかもしれません。そうなると、UQモバイルの線も出てきますね。
参考までに、各費用の内訳を記載しておきます。なお、CB(キャッシュバック)および違約金は、当該利用期間時点で発生する金額合計を記載しています。
おわりに
今回の記事では、 2020年4月時点でどのキャリアに乗り換えるべきか、料金を比較し一表に纏めてみました。人それぞれ、スマホに求めるものは異なりますので、一概に良し悪しは判断できませんが、少しでも参考になれば幸いです。
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