【知ってますか?】パワポ資料 シンプルデザインの極意

デザイン

ひと通り完成したパワーポイントのスライドを眺めて、こう思ったことはありませんか?

「どこかイケてないような・・・」
「でも、どうしていいかわからない・・・」
「シンプルでカッコいいスライドを作れるセンスが欲しい・・・」

たった一つの極意「要素を削ぎ落とす」を意識するだけで、誰でもシンプルなデザインのスライドを作成することができます。

細かなテクニックというよりは、マインドのお話ですので、サラッと読んで、頭の片隅に置いておくと良いと思います。

たった一つの極意「要素を削ぎ落とす」

たったこれだけですが、これが結構難しいんです。

まず、削ぎ落とす要素とは、主に以下の3つです。

内容や言い回し

色や装飾

配置の違和感

この3つの視点で、ご自身の作成されたスライドをチェックし、「これ、無くてもいいんじゃないかな?」、「省略化・簡略化できるんじゃないかな?」と考えてみてください。

また、パワーポイントで作業をしていて、もしデザインに困ったら、「こっちの方が、要素が少なくなるから、こうしよう」というような感じで、判断してみるといいでしょう。

例を用いて詳しく解説

実際にこんなスライドがあったとしましょう。

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ちょっと大げさに作ってしまったかなとも思いましたが、意外とこういうスライドを目にすることも少なくはありません。

早速、まずは一つ目の視点「内容や言い回し」をチェック。内容に関しては、どうもスライド上半分でずっと「要素を削ぎ落として・・・」と重複気味で言っていますね。

言い回しも口語(話し言葉)で文字の量が多い印象です。3つの要素にもすべて「〜だろうか。」と入っていて、なんだか省略化できそうです。

そして、最下部の結論も、スライドタイトルと同じようなことを言っているようです。

二つ目の視点「色や装飾」はどうでしょうか。太字や下線、斜体が無造作に使われており、「本当にそれ必要?」といった具合です。

潰れ気味の矢印もそれなりのスペースを支配して、目立っていますね。

最下部の結論は、目立たせたい気持ちもわかるのですが、強い色の太枠にベタ塗りのテキストボックスで強調されすぎてしまっている気もします。

最後の視点「配置の違和感」。スライドを見て、「なんかゴチャゴチャしているな」と思いませんか。よく見てみると、行間や先頭行、四角いオブジェクトに対する周囲の余白もバラバラです。

おまけに、ページ番号とオブジェクトが被ってしまっています。

実際に要素を削ぎ落としてみると・・・

先ほどのスライドで言っていることって、つまりこんな感じですよね。

「シンプルなプレゼン資料を作るには、本文・装飾・配置の3つの視点で各要素を削ぎ落とすことが重要で、それを意識するだけで、誰でもシンプルな資料を作ることができますよ!」

であれば、こんな感じでいかがでしょうか?

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デザインに正解は無いですが、少なくとも、先ほどのスライドよりはスッキリ見やすくなったのではないでしょうか。

このスライドを作成するにあたって、こんなことを考えながら作業しました。

まずは、口語をやめる等して、全体的な文字数を大幅に減らしました。文字のサイズもやや抑えて、余白を多くとるようにしました。実は、文字の色も真っ黒ではなく、少しグレー気味にして、見た目の強さを抑えています。

3つの要素は単語で書き、それだけでは言葉足らずなため、それぞれの内容をその下に書いてみました。文字数が多い分、色を抑えてバランスをとっています。

また、3つの要素の文字にそれぞれ異なる色をつけてみました。それ以外をグレースケールで作っているので、この重要な3つがよく目立ちますね。ただし、各文字色はカラーパレットをいじって少し薄くしています。標準色だと強過ぎることが多々あります。

矢印は三角形で代用しました。図形の角が減って、スッキリした印象となりました。

スライドを構成する各オブジェクトは、ズレないように細心の注意を払いながら配置しました

なぜシンプルが良いのか?

本記事ではデザインに着目してお話ししていますが、実は、デザインの前には、そのプレゼンや資料を通して「伝えたいこと」があるはずなのです。

各要素を削ぎ落とすことによって、(視覚からも含む)情報量を減らすことができ、本当にあなたの「伝えたいこと」が埋もれないようにしてあげることができます。

これは、アカデミックな資料であっても、ビジネスの資料であっても変わりません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

パワーポイントで資料を作る時には、「本当にこれいるか?」、「省略化・簡略化できないか?」と常にご自身に問いかけてみてくださいね。

必要なものは削ぎ落としちゃダメですよ!

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